国語の攻略

<「最も適当なものを選びなさい」と問われたときには!?>

まず、分かりやすくするために、4つの選択肢から1つの正解を選ぶ問題であるとします。
ここからは出来れば、問題を解く側の立場ではなくて、問題を作る側の視点から考えてみてください。
国語の問題を作成するときには、まず題材となる文章を探してきます。
問題が作りやすい文章とは、「ここの部分が少し分かりにくいな」、「ここの部分はこのように言い換えられるな」といった箇所があるものだと言えるでしょう。
そこで「分かりにくい部分を、上手く言い換えた文」が、選択問題の正解となっていきます。
(多くの選択問題が、何かしらの「言い換え」が絡んでいると考えても差し支えないと思います)
あくまでもテストの問題ですから、対象となるレベルに応じて、すぐには分からない程度の選択肢となっているはずです。
言い換えると、「本文の表現から少し離れた、別の表現となっている」可能性がかなり高いと言っていいはずです。
最も適当なものを選ぼうとして、ピンポイントでそれを選び出せる人は、その感覚をつかんでいる人だと思います。
つまりは、「その絶妙な言い換え具合が、逆に正解っぽい、、、」と思える人です。
でも、そうは言っても、なかなか上手く行かない人(=自信のない人)は、本文中にある言葉がたくさん含まれている文が正解だと思おうとしていませんか?
実はこの部分が、逆に落とし穴だと言えるでしょう。
では、もう一度、問題を作る側の視点で考えてみてください。
正解の選択肢を始めに作成したとして、残り3つの間違い選択肢を作る必要が出てきます。
そこで1つ目は、すでにできている正解の選択肢を上手く変えて、作るかもしれません。
その場合は、「正解と似たような作り」の間違い選択肢ができることになります。
(よく似ている2つのうちの1つが、正解となるパターンも良くみかけます)
ただ、2つ目3つ目ともなると、似通ったパターンを作るにも限界が見えてきます。
そこで、本文中の言葉を借りてきながら、間違いと言える箇所を一か所でも埋め込めば、間違い選択肢を作ることができます。
(間違いと言えるものは、言い過ぎに該当する「全て」「常に」や「しか」「のみ」などの限定的な表現を含むものが有名ですよね)
ここまで読み進めていただければ、なんとなくからくりが分かってきたかと思いますが、あと少し付け加えます。
さて4択問題の場合、正解は1つです。間違いは3つです。
どちらを探す方が探しやすいですか?というお話です。
ここまでで分かっている情報をまとめますと、
正解の選択肢は、
「本文中の言葉があまり使われていなかったり、言い換えられていたりする分、ややボヤっとした文」
になる傾向があります。
間違いの選択肢は、
「正解と似ていたり、本文中の言葉が多く使われていたりするが、何かしらの間違いと言える箇所が含まれた文」
と言えます。
どのようにアプローチするかは、各個人の自由だと思いますが、これまでの情報を踏まえると、
1.何かしらの間違いと言える箇所を探す
2.本文中の言葉が多く含まれているものは十分に疑う
3.似たような選択肢があれば、その中のどれかが正解だとして、間違いと言える方を外す
4.最後に残ったものを正解として、吟味する
このような手順が、より正解にたどり着く可能性が高まるのではないでしょうか。
あとは、実践あるのみです!
頑張ってください!

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